青梅の新観光見学
日本が誇る刀剣製造の技術
その現場を見学できる施設ができたのです。
場所は軍畑駅から徒歩7分ほどの場所。
建物はトタン製。こんな場所で本当に見れるのかなと不安になりながらもアポもなく建物に入ってみると、フレンドリーに対応して快く見学させていただけました。
見学時間は13時30分から15時00。
土日のみの見学となっています。
ものすごく高温になった鋼を打ち鍛える姿はかっこいいの一言です。
火花が散る光景はなんとも神秘的でなおかつすごい迫力でした。
興味がある方はぜひ、足を運んでみてください。
刀について
ここから先はかなりマニアックな内容になるので興味がある人はぜひ、読み進めてください。
あまり刀や鋼の素材に興味がない方はやめときましょう。
刀や鋼の素材になぜ興味を持ったかと言うと
きっかけは寿司で使う包丁に刻印されてあった銀三の文字でした。
去年の冬、食べることが大好きな事にようやく気づきました。
37年間意識していなかったのです。
食べる物全てが美味しく感じるなんと幸せな体質(味が全くわからない訳ではないと思ってはいます)
その中でも特に美味しいと感じる寿司を学びたいと思いたったのが去年の冬でした。(キャニオニングでのわさび農家さんとの出会いも寿司に興味を持ったきっかけの一つではあります)
そして去年行ったのが寿司の学校です。
その時に購入した包丁にあった文字こそ銀三の文字でした。
鋼
たたらって知ってますか?
たたらとは鉄を作るところの事です。鉄は刀、刃物、農具といった色々なものに使われていた昔から重要な金属です。
現在のところ、わが国で見つかった最も古い鉄器は縄文時代のも紀元前3〜4世紀の物です。
古代から中世までたたらの歴史でわからないことも多いのです。現在あるたたらは江戸時代から明治期までに途絶えてそうになった物を復活させたのものです。
第一次世界大戦後の大正14年(1925年)西洋式の大量生産型製鉄に押され、最後のたたらの火が消えてしまいます。
昭和に入り一時期復活しますが、本格的にはその後昭和52年(1977年)日本美術刀剣保存協会が日刀保たたら建設し、冬季に創業し各地の刀匠に玉鋼を提供しています。
1度伝統が途絶えてしまうと、再び同じものを作り出すために本当に時間と手間がかかります。先人が命をけずり知恵を絞り失敗を繰り返しながら練り上げた物は簡単には復活できません。
技術の継承は本当に難しいものです。
三菱が国産の飛行機を飛ばそうと頑張っていますが、計画が延長されている大元の問題もこの技術の継承にあるとも言われています。
素材について
日本の鋼の原料は主に砂鉄です。
日本列島はニュージーランド、カナダと共に世界三大産地と言われています。
この砂鉄からたたらで作られる刀の原料が玉鋼と言います。
中国地方にたたらが多いのもいい砂鉄が採れるからです。
この玉鋼を鍛えることによって刀となります。
金属の種類
私の興味がある包丁で使われいている材質の鋼を紹介して行きたいと思います。
包丁で大切なのが鋼になります。この鋼により価格の違いが決まっていきます。
鋼といっても種類がいくつもあります。
大きく分けると2種類
鋼とステンレスに分けることができます。
鋼→錆びる
ステンレス→錆びにくに
まずはこの大きな違いがあります。
手入れのしやすさなどを考えるとステンレスの方が扱いやすいです。
キッチン用品にも多く使われている素材です。
鋼は基本的にお手入れをしないとサビてしまいます。
包丁を使い終わったあと水気を取らないとすぐにサビてしまいます。
びっくりするぐらい早いです。
鋼のいいところは
切れ味がいいです、そして硬さもあるので持続性もあります。
鋼の種類
青鋼s、1号、2号
白鋼1号、2号、3号
黄鋼
日本鋼
ステンレスの種類
R2
銀三鋼
V金10号、1号
モリブデン鋼
など他に多数あります。
金属はちょっとした配合で全く別物になってしまうものです。
料理の味付けでもそうだと感じるのですがちょうど良いポイントはすごく繊細です。
そしてそれを再現するとなると本当に難しい作業だと感じます。
日本酒作りなどにも言えるのですが本当に知恵が詰まっていて
奥深さを感じます。
参考させていただいたサイトも貼りつけておきますので
興味がある方はぜひ
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